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ヘルペス脳炎の原因と症状

2020年02月06日

単純ヘルペス脳炎は単純ヘルペスウイルスが原因のことが多く、成人の場合は単純ヘルペスウイルス1型が再び活性化してしまうことで起こります。必ず単純ヘルペスウイルスによって脳炎が引き起こされるわけではなく、多くの人は口内炎や歯肉炎を発症するだけなのですが、神経の中に住み続けることができるため疲れやストレスによって免疫機能が衰えてしまうと、再活性化してしまいます。

年齢や性別は関係がなく新生児や小さな子供の場合は、単純ヘルペスウイルスに初めて感染することで発症します。成人の場合は単純ヘルペスウイルス1型によって引き起こされるのですが、新生児の場合は1型でも2型でも原因となることがあり、これは出産時に産道を介してうつってしまうことが関係しています。感染して脳までウイルスが侵入してしまうと成人であっても子供であっても突然発症して痙攣発作をおこし、命に係わる状態になってしまうことがあります。

抗ウイルス薬であるアシクロビルが開発される以前は死亡率が60%から70%と大変高かったのですが、開発されてからもまだ死亡率は20%となっています。生存率は低く決して軽い病ではなく、深刻な症状であることに変わりはありません。そして新生児が感染してしまった場合は血液を介することが多く、脳へも行きやすくなりさらに脳の中でも一部分ではなく広範囲に炎症がおきてしまいます。

単純ヘルペスウイルス1型によってヘルペス脳炎が起こると、髄膜刺激症状が起こり意識障害や痙攣、構音障害などが起こります。成人は大脳辺縁系や側頭葉に強い炎症が起こることもあり髄膜刺激症状によって幻覚や妄想、人格の変容といった症状も出てきます。仮に命に係わる状況から脱したとしても後遺症として寝たきりになったり認知機能に障害が残る、記憶障害を起こすといったことが起こりやすく、後遺症が影響して以前のように社会に復帰できる人は約半数ほどになってしまいます。

治療を開始した時点で、どのくらい幻覚などの意識障害があるのかということで、予後が決まってくるので、早急に治療を開始する必要があるのです。早期に気が付くには頭痛や発熱といった症状の前にせん妄や異常行動、錯乱状態などの精神に関する症状を発症することが多いので、その段階で脳炎になっている可能性があるのかもしれないと判断をし、見落とさないようにしましょう。

ヘルペス脳炎の場合、事前に予防するのは大変に難しくさらに免疫力が低下したかどうかもはっきり確認できるわけではありません。生存率が低いのでヘルペスのウイルスが悪さをしないようにすることが大切です。